第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
「もうイイってば!ニノやめて!!///」
「良くありませんっ!!!(怒)」
「……止めなって、ニノ」
俺達の様子をカウンターで見守っていた相葉くんが、ニノの空いたグラスを下げながら静かな口調で言った
「でも雅紀っ!!!」
「それ以上何言っても、結局傷つくのは、おーのくんだよ?」
「!!!」
(…俺も、そう思う)
俺は、黙って俯いてしまった智くんの肩を抱いた腕に、ギュッと力を込めた
何をどう言ったって、智くんが子供を産めないカラダだってコトには変わりない
ニノが智くんの為を思って言った言葉も、結局、智くんに自分が子供を産めないんだって事実を突き付ける結果になって
…余計、悲しい思いをさせてしまう
だから、俺は何も言わず、黙って智くんの肩を抱いていたのだ
「大野さん、俺…」
「だから、気にしないでってば…やだな、僕、みんなに、余計な、気を…使わせ……ちゃっ、て…///」
俯いたまま、無理に笑おうとする智くん
その声が、今にも泣き出しそうに震えている
「…泣いても良いんだよ?智くん」
「っ…!!!」
智くんが、真っ赤になった涙目を上げて俺を見た