第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
「やぁ〜ん!にぃのぉ〜!帰っちゃ、いやぁ///」
「…アンタね///」
「やぁ〜ん!しゃとち、かぁわぁいぃい〜っ!!///」
「…アンタね(怒)」
智くんと同じように、可愛くニノの腕を引くその智くんの腕を引いたら
ニノが俺を睨んだ
「もう…アンタらそんなに酔っ払ってどうするんです?
俺、二人も家まで送ってくの嫌ですよ!」
「酔ってねぇよ!俺ぁ酔ってねぇよっ!!」
「…オマケに、酒癖の悪い友達まで連れて来て…勘弁して下さいよ(怒)」
ニノは“酔っない”と言い張る泥酔状態の亀をチロリと横目で睨んだ
言うほど長い付き合いでもなかったが
俺は、亀がこんなに泥酔するのを見たのは初めてだった
余程日頃の鬱憤が溜まっていたんだろう
しかも
旅(?)先と言うことも手伝っているのか、一旦堰を切った愚痴は、止まる事を知らなかった
こんな状況じゃなきゃ、そんなこと言うようなヤツじゃない
それは、俺は良く知っていた
だけど、散々酔っぱらい共のランチキ騒ぎにつき合わされてウンザリしていたニノには
智くんの前では禁句だと言っても過言ではないその一言に
…マジ切れした
「だいたいなぁ!子供を産まない嫁に、何の意味があるんだっ!!
………Σうわっ!!!」
「………貴様、いい加減にしろよ(怒)」
手に持っていたグラスの中身を、亀の頭にぶちまけて、ニノが恐ろしくドスの利いた声を出した