第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
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「優しくて真面目で一生懸命で、たまに一生懸命過ぎて空回りしちゃうんですけど、そこが可愛いんです!だから僕がしっかり支えてあげようって思うの!でもいっつも支えて貰ってるのは僕の方で、いつもいつも愛してるって言ってくれるんです!!」(←めっちゃ前のめり(笑))
「そ、そうかい…君は本当にその人の事が好きなんだね」
「はいっ!!///」
僕の満面の笑みを見たオジサンが、優しい顔で笑った
「…本当に君とその人は愛し合ってるんだね…君みたいな人だったら良かったんだけどな」
「…え?」
「オジサンの息子の相手だよ…実は…」
何か言いかけたオジサンの声が、大音量の声にかき消された
「ちょっと!何で勝手に居なくなっちゃうのよ!!探したんだから…
…って、さとちゃん!?」
「あ、妹さんこんにちは♪」
「……え?」
オジサンが僕の顔を凝視した
「…?」
「やだ!何で一緒に…
え?もしかしてお父さんと仲良くなっちゃった系??」
「…お父さん?」
「…さとちゃん?」
興奮して騒ぐ妹さんを余所に、僕とオジサンは呆然としてお互い顔を見合わせていた
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