第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
「あ、そうだ!ニノに電話しなきゃ!」
(相葉ちゃんとこ行く前に電話しなくちゃね
でも、亀くんの腕を離すのは何となく悪いし、翔くんの手は離したくないし…)
僕は翔くんの方にお尻を突き出した
「ねぇ翔くん、僕今手ぇ塞がってるから、翔くん電話して?」
僕のその格好を見ると、翔くんが顔を赤くした
「…智くん…お外でそんな悩殺ポーズとるの止めてよ///」
「…え?」
(悩殺…?)
僕は、自分の格好をマジマジと見た
腰をクネらせて、翔くんにお尻を突き出して…それはまるで…
(……誘ってる、みたぃ///)
「………ぃやん///」
「うぅう〜ッ!!智くんメガかわゆぃッ!!!///」
ガバッ
「あんっ////」
「……もう、良いから早くその“ニノ”くんに電話してくれ」
僕に抱き付いて顔を擦り付ける翔くんを見て、亀くんが呆れた様に言った
「あ〜、電話ね、はぃはぃ///」
何故かご機嫌で僕のポッケから携帯電話を取り出すと、翔くんがニノに電話を掛けた
「……あ、もしもし、ニノ?
……悪かったな、智くんじゃなくて(怒)
……ん?智くん?居るよ。今手が塞がっててさ」
話しながら、僕の手をギュッと握り直して、翔くんが僕を見た
「…今から智くんと、俺の友達と一緒に相葉くんのトコ行くんだけど、ニノも来ないか?
……うん、実はさ、その俺の友達ってのがニノに会いたがってて……
…うん…うん…」