第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
顎を俺の胸にムニュムニュ押し付けながら話す智くん
外出先じゃなかったら、その場に押し倒したいくらい可愛い(笑)
「電話したの?俺に?」
「うん。
そしたら出ないから、あ、そう言えば、玄関先に置きっ放しだったかもって…」
「そっか、電話くれたんだね。
て言うか、智くんが謝るコトなんか一個もないよ!
元々、辛いの苦手なクセにあんなにドバッと一味唐辛子かけた自分が悪いんだし」
「ん〜、違うもん、ちゃんと気づけなかった僕がいけないの///」
「いやいや、そもそも忘れたの俺だし!」
「んん〜っ!
でもソレに気が付くのが僕の役目でしょう?
僕、こんなじゃ奥さん失格だもぉ〜ん///」
今度は俺の肩口に顔を押し付けてイヤイヤをする智くん
人目を忘れて襲いたいのを、必死に堪える(笑)
「そんな事で奥さん失格なら、うちの嫁はとっくに嫁解雇だな(苦笑)」
智くんの可愛いお顔が真っ赤になるくらい思い切り愛しの妻を抱き潰していたら
亀が自嘲するように笑って言った
「ん?なんで?何かあったのか?」
「何かあったも何も…あいつ、俺が出張なのも覚えてなかったんだから(苦笑)」
「「え!?」」
また仲良く声を揃える俺と智くんを見て
亀はまた微妙な顔で笑った
「…お前が羨ましいよ、翔」