第17章 ロンドンからの刺客(笑)、の巻
「ところで翔くん、携帯お家に置き忘れたでしょう?」
俺にギュウギュウ抱き潰されながら、智くんが可愛く小首を傾げた
「え?…そうだったっけ??」
智くんは俺に抱き潰されたまま、俺の腰に腕を回して、きゅっと抱き付いた
「覚えて無いの?」
「うう〜ん…覚えて無いかも」
「ほら、出かけに急にお腹痛いとか言って、おトイレ行ったでしょ?」
「あぁ〜!そう言えば…」
昨夜、夕飯のカレーに智くんの真似して大量の一味唐辛子を入れたもんだから、腹下しちゃって…
「そっか、んで、玄関先に置きっ放しにしちゃったんだ!」
「ゴメンね翔くん」
抱き付いた腕にきゅっと力を入れると、智くんは顎を俺の胸にムニュッとくっ付けて、超絶可愛く上目遣いした
「何がゴメンなの?」
「だって僕がすぐに気が付けば良かったのに…さっき翔くんに電話するまで気付かなかったの」