第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「まぁ、お父さんったら何時の間にこんなの持ち込んだのかしら?」
お母さんはしかめっ面でテーブルの上の残量が半分位になった焼酎のボトルを手に取った
「泡盛ですか?」
「そうなんだけど、普通の泡盛じゃないのよ。
頂き物なんだけどね、ホラ」
お母さんは焼酎のボトルを僕の目の前に翳した
「…アルコール度数60度(汗)」
「一口二口で酔うわよ(苦笑)」
ソレを、この短時間でボトル半分…
「こりゃ、しょお!今宵も励めよ!」
「おぉう!まかしぇとけ!!」
「たまには俺に貸して」
「かさにゃぃよぉ?!」
「…道理で」
「…だわね」
お母さんは溜め息と共にボトルをテーブルの上に置いた
「おぉ〜!母さん母さん!お前もにょめ!!」
「私は泡盛は苦手です」(←バッサリ(笑))
お母さんにまんまと振られたお父さんが僕の手を握った
「じゃぁ、さとちくん、のむぅ〜?」
「え?…ぼ、僕もちょっと…」
「こりゃあ!親父ッ!!しょれは、俺んらっ!!!」
「わぁっ!///」
お父さんの手を払いのけて僕を抱きしめる翔くん
「ん…翔くん、くるし///」
「はぅあ〜!しゃとちくん、かわうぃい〜〜っ!!////」