第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
が、しかし
睨んでいるんだからちょっと怒ってるんだろうけど
恐いと言うよりは、バカみたいに可愛い(笑)
「んん?何がだい?」
「…かわいぃ////」
キョトン顔の親父の隣で、益々顔を赤くする弟
(…マジ、帰って(泣))
「だから、お母さん凄いなぁって思いませんか?
赤ちゃん、僕と翔くんがどんなにあやしても泣きやまなかったのに、もうお利口で寝んねしそうなんですよ?」
「そりゃ当然だろう、母さんなんだから」
「当然じゃないですよ!」
智くんはぷぅっとほっぺを膨らませた
だから、怒ってるんだろうけどね
…可愛いから(笑)
「…か、かわいぃ////」
「……」
激烈プリティーにご立腹な智くんを見て前のめりになる弟
(お願い智くん……それ以上可愛くならないで(泣))
「いいや、当然だ!俺のかみさんなんだから」
「え?」
親父は肉を頬張りながら高らかに宣言した
「うちの母さんの辞書に、不可能の文字は無い!」
「……」
親父の中途半端な関白宣言を聞いてポカン顔の智くん
何と言ったら良いのか…
…なんか、恥ずかしいです(苦笑)