第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
僕は早速泡を食う翔くんを落ち着かせるように、その背中をポンポン叩きながら言った
「赤ちゃんに、聞かせたくなかったんだよね?…お父さんとお母さんの喧嘩を」
「……さとちゃん///」
妹さんの目が、みるみる内に涙を含んで潤んで行く
「良いよ、七海ちゃんお利口だし、お世話の仕方を教えてくれたら大丈夫だと思うから、行ってきなよ
…旦那さんのトコ」
「でも…」
「いい行ってきなって智くん!///」
慌てる翔くんの頭を撫でてあげて、話しを続ける
「さ、智くん///」(←嬉しい)
「旦那さん言ってたよ?…自分が悪いんだって」
「……」
「だけどそんなのコイツの我ま…まぁ、良いけど///」(←今度はお手てを握られてスリスリしてもらった)
「もっと気遣ってあげれば良かったって…後悔してた」
「……」
「…ね?」
「ぅふ…智くん///」(←もう、妹そっちのけでデレデレ)
僕は片腕に翔くんをぶら下げたまま(←笑)妹さんの隣へ行くと、その肩を抱いた
「どうしようも無くなったら、お母さん呼ぶからさ
赤ちゃんのコトは任せて…よく、話しあってきてよ…ね?」
「智くん、ソレはやらないで良いんじゃない?ソレは。」(←妹の肩から手を外そうとしている)
「うん、有り難うさとちゃん///」
「痛てッ!!」(←妹に手を抓られた)
その後簡単に赤ちゃんのお世話の仕方を僕らに教えて
妹さんは自宅へ戻って行った