第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
正直に言って
ちょっとゴネテみたものの、一応お世話のレクチャーも受けた事だし
俺はちょっとの間だったら、赤ちゃんの面倒くらい、大人が二人も居るんだから、何とかなるだろうとか甘い事を考えていた
んが、しかし
母親が去りし後の七海の荒れ具合は、想像を絶するものだった
…で
俺はほんの数分で撃沈して、早々に実家の母親へ電話でSOS(←笑)
すると、母は快く助っ人を引き受けてくれて
「スグに行くから、それ迄頑張りなさい」
と言い捨てて、電話を切った
そして、泣き喚く赤ん坊を懸命に(智くんが)あやしながら待つ事一時間あまり
玄関のベルが母の到着を告げて鳴った
「翔くん!僕手が離せないから出て!!///」
「ふぎゃー!んぎゃー!!ふんぎゃーーッ!!!////」
「わ、解った!!(汗)」
大声を張り上げないと、会話が出来ない(苦笑)
俺は急いで玄関へ向かった
ガチャッ
「母さん!待ってたよッ!!」
「あらまぁ、七海ちゃん随分派手に泣いてるわねぇ(笑)」
「わ、笑い事じゃないよ(汗)」
「ずっと泣いてるの?そろそろ疲れて寝るんじゃないかしら?」
部屋の奥を覗き込みながら靴を脱ぐ母
「いや、ずっとじゃなくて、時々インターバルを置いて泣いてる(苦笑)」
「あら、そうなの(笑)」
母は相変わらず余裕の笑みを浮かべながら、智くんと七海が居るリビングへ向かった