第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
(あぁ!流石愛しの智くん!!なんっっって優しいんだッ!!!///)
俺はギュウギュウ智くんに抱きつきながら、不貞腐れて俯く妹を睨んでやった
「どうだ、聞いたか妹よ!コレが妻の鏡だッ!!///」
智くんを抱き潰してスリスリしながら妹に宣言すると、智くんがちょっと怒った声を出した
「ちょっと、翔くん!」
「…ふぇ?」
智くんは可愛いくほっぺを脹らませると、絡みついた俺の腕を解いた
「そう言う言い方は無いんじゃないの?」
「…へ?」
「僕は僕、妹さんは妹さんでしょ?
…その家によって事情だって色々なんだから、そんなコト言っちゃダメだよ」
「さとちゃん…///」
智くんはそう言ってからにっこり微笑むと、妹を見た
「疲れちゃったんだよね?色々と」
「ふぇ…さとちゃん////」
「ね、僕で力になれるか解らないけど、話してくれないかな?
…きっと色々あり過ぎて話すの大変なのかも知れないけど、言える事だけで良いから…ね?」
さ
さ
さ…
「智くんッ!!君ゃあなんって優しいんだぁあッ!!!////」
「むにゅ////」