第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
妹さんの声に振り向くと、赤ちゃんはお母さんに向けて手を伸ばした
「まぁま!まぁ〜ま!」
「はぃはぃ、もうちょっとイケメンに抱っこされてれば良いのに…
大人になったらナカナカこんなチャンスないわよ?(笑)」
「い、イケメンって///」
「どんな言い草だよ」
笑いながら赤ちゃんを僕から受け取る妹さんを見て、翔くんが呆れた様に言った
ソレを聞いた妹さんは翔くんの方をチラッと見ると
抱き上げた赤ちゃんの両脇を抱えて正面を向けて言った
「そっちのおっさんには抱っこされなくて良いわよ?
…撫で肩が伝染るとイケナイから。」
「伝染んねぇよ(怒)」
「うふふ…ね、僕らもご飯にしない?翔くんお腹空いたでしょう?」
「うん!」
「…現金なヤツだわね」
「お、お前に言われたくないわッ!!///」
「ほら、喧嘩しないで…ね?」(←必殺上目遣い)
「「はぁ〜ぃ///」」(←笑)
僕は赤ちゃんを妹さんに任せて、取り皿やら何やらをテーブルに並べた
「おぉ〜…美味そうじゃん♪」
お鍋の蓋を開けると、良く煮えたお野菜が顔を出した
「先にお野菜だけ茹でておいたの」