第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「はぃ、ミルクでちゅよぉ?」
「Σぶぉはッ!!!////」
「…一枚じゃ足りないんじゃないの?」
イヤそうな声を出す妹さんからまたティッシュを受け取る翔くんの隣で
僕は赤ちゃんにミルクをあげた
「んく、んく、んく///」
「わぁ…飲んでるぅ…おいち?///」
「おお、おいちぃ////」
「…お兄ちゃんは一滴も飲んで無いでしょうが」
確かに(笑)
余程お腹が空いていたのか、赤ちゃんは一気にミルクを全部飲みほした
「んぷ…けふぅ///」
「あ、げっぷした///」
「むっ!俺の智くんに向けてげっぷをカマスとは、ふてぇヤツだな!」
「もぉ、何言ってるの翔くん(苦笑)」
「そうよ、お兄ちゃんの鼻血の方がよっぽど汚いわよ」
「うっ、うるせー(汗)」
僕は赤ちゃんの背中をポンポンしながら笑った
「ふふ、どっちも汚くなんかないよ?」
「さ、智くん///」
「七海のげっぷは汚くないけど、お兄ちゃんの鼻血は確実にばっちぃ」
「んだと(怒)」
「まぁまぁ、二人とも(笑)」
「ん〜、ぶぅ」
暫く大人しくポンポン背中を叩かれていた赤ちゃんが、顔を上げて僕の顔をマジマジと見詰めた
「ん?なぁに?」
「だぁだぁ、うぅ〜ぅ」
「??…何て言ってるのかな?」
「さぁね…こんくらいの子の言葉は宇宙語だから(笑)」