第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「はぁ〜い、お待たせぇ♪」
泣きじゃくる赤ちゃんを必死にあやしながら待つコト数分
妹さんが哺乳瓶片手にやって来た
「あぶぅ!んま!まんまんま!!///」
ソレを見て赤ちゃんが小さなお手てを懸命に伸ばした
「あぁ…かわぃ////」(←赤ちゃんを見て言っている)
「ふぉぅ…かわゆぃ////」(←その智くんを見て言っている)
僕が妹さんから哺乳瓶を受け取ると、ソレに必死でしがみ付く赤ちゃん
「ん〜ま!ん〜まぁ!///」
「そんなにお腹が空いてたの?今、あげまちゅからねぇ?///」
「Σあ、あげまちゅからねッ!!////」
「…ちょっとお兄ちゃん、不衛生だから哺乳瓶に鼻血付けないでよ?」
妹さんが心底嫌そうな声を出して翔くんにティッシュを渡した
「う、うるせぇ!鼻に突っ込んどきゃ文句ないだろ!///」
翔くんは軽く妹さんを睨むと、鼻血止めのティッシュを突っ込んだ
「翔くんったら///」
僕はそんな旦那様を横目で見ながら赤ちゃんを抱き直して、哺乳瓶をそのお口に当てた