第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「ふぎゃぁっんぎゃぁっ///」
「ど、どうしたのかな?お家じゃないから、怖いのかな?///」
「ん〜、お腹空いただけでしょう」
赤ちゃんの泣き声におどおどする僕とは対照的に、落ち付き払ってそう言う妹さん
(流石、お母さんだなぁ///)
妹さんを羨望の眼差して見詰めていたら、妹さんが顔をあげて僕を見た
それから、にやりと笑うと言った
「ね、さとちゃん、ミルクあげてみる?」
「え…」
「Σえぇええッ?!///」
「……」
…なんで、翔くんが僕より驚くの?(苦笑)
「ちゃんと一人でお座り出来るし、抱っこして哺乳瓶をちょっと支えてやるだけだから
…ね、やらない?」
「良いの?///」
「うん!今ミルクの準備してくるから、ちょっと七海をお願いね?」
「う、うん///」
僕は泣きじゃくる赤ちゃんをおっかなビックリ受け取って抱っこした
どうして良いのか解らずに
取り敢えずヨシヨシ言いながら揺さぶってソファーに座る
翔くんはそんな僕の後をフラフラ付いて来て、ちょこんと僕の隣に座った
「ミルク…智くんがミルク…///」
「…翔くん、ヨダレ(苦笑)」
僕は何故か出てしまった翔くんのヨダレをティシュで拭いてあげた