第16章 夫婦喧嘩は犬も食わない?、の巻
「…あのさ、さとちゃん…お願いがあるんだけど…」
「お願い?なぁに?」
「あたし、どうしても旦那と顔を合わせたくないのよ…
だからさ、後で旦那が家に帰る頃を見計らって、七海を迎えに行ってくれないかなぁ?」
「え?…ぼ、僕が行くの?!///」
「お願いッ!!」
妹さんは腕を離すと、両手を顔の前で合わせた
「旦那には電話で言っておくから!ね?ね??おねがぁ〜い!!」
「え、でも…僕が行って赤ちゃん泣いたりしないかな?///」
「大丈夫よ!あの子人見知りしないし、面食いだから!!」
(…面食いだから???)
「おねがぁあ〜ぃッ!!!///」
「う、うん…解った///」
「やった!有り難うさとちゃん♪」
赤ちゃんのお世話なんかしたコトなかったから、ちょっと不安だったんだけど
あんまり妹さんが熱心にお願いをするので
僕が妹さんの代わりに赤ちゃんをお迎えに行く事になった