第15章 智の会社訪問♪、の巻
翔くんはふぅっと息をつくと呟いた
「…モテル奥さん貰うと、色々大変だな」
「え?」
「あぁ〜、いや、何でもないよ(苦笑)」
「…へんなの」
僕がちょっと不貞腐れた顔をしたら、翔くんが僕をおいでおいでして呼んだ
ちょこんと隣に座る僕を抱き寄せて、翔くんが言う
「村上は今日は外回りがメインだったから、あのまま仕事行ったんだよ」
「ふぅ〜ん、何か解んないけど、大変なんだね?」
「はは、まぁね(笑)」
それからお風呂が湧くまでの間、僕らはずっと他愛のない話しをしていた
その後、一緒にお風呂に入って
寝支度をして、ちょっとテレビを観て、就寝
「智くん、おやすみぃ〜」
「翔くん、おやすみぃ〜///」
何時もと変わらない今日
だけど、其処には何時も変わらない幸せがある
貴方と二人
ずっと一緒の、何てコトない毎日
それは
ずっと一緒の、何トコトない…幸せな、毎日
「…今日も、なんにもなくて、良い一日だったなぁ〜♪」
「………(苦笑)」(←何にもなくないよ、と思っている)
「ん?どうかした?」
「…いや、何でもないよ(笑)」
僕はちょびっと微妙な顔して笑う翔くんの腕に抱かれて
今日も、幸せな眠りについた