第15章 智の会社訪問♪、の巻
「ふぁとふぃふん、おかふぁりっ!!」
「飲み込んでから言えば良いのに…ご飯は逃げないよ?(笑)」
僕は差し出されたお茶碗を受け取りながら笑った
結局、お魚はちょっと焦げちゃったけど
翔くんはそれでも美味しそうにご飯を綺麗に平らげてくれた
綺麗に空になったお皿を下げながら、僕は昼間の会社訪問の話しの続きをした
「そう言えば、翔くんお弁当何時食べたの?ちょっと残ってたでしょ?」
さっき、お魚を焼きながらお弁当箱を洗おうと開けたら
ちょこっと残っていた筈のお弁当は、綺麗サッパリ無くなっていた
「ああ、それね。三時のおやつに食った」
「……三時のおやつ?」
お弁当の余りがおやつ…って言うか、三時のおやつの時間なんかあるんだろうか?
(…また、サボってたのかな?
…いや、でも…普段は真面目に仕事してる筈なんだよね?)
腕組みをして片手で顎をむにむに弄っていたら、翔くんが言った
「ちゃんと仕事してましたよぉ〜!
小休憩したときにね、ちゃちゃっと食ったの!」
「そうなんだ?///」
(どうしよぅ…僕、ちゃんと仕事してなかったんじゃないかとかって、顔に出てたかな?///)
どうにか誤魔化そうと話しを変えてみる
「そう言えば村上さんはアレからどうしてたの?何だか帰って来なかったけど…」
「村上…あいつも、要注意だな」
「へ?」
「いやいや、だからこっちの話し(苦笑)」