第15章 智の会社訪問♪、の巻
がっちり小指を絡ませて指切りする俺と智くんを見て、村上がゲッソリした様子で言った
「え?…僕、揚げ物とかは入れて無かったと思うんだけど…」
「いや、そう言う意味ちゃうのやけどな…」
「…はぁ??」
可愛く小首を傾げる智くんを見てニヤニヤしながら、村上は
「やっぱ新婚さんは当てられて敵わんわ」
とかブツブツ言いながら応接室を出て行った
「…村上さん、何処で食べるのかな?」
「まぁ、適当にその辺で食うだろ…もう、良いじゃん」
俺は智くんを抱き寄せた
「俺は、邪魔者が居なくなって嬉しいけど?」
「ん〜、翔くんたらぁ///」
「…智くん」
「…翔くん///」
ガタンッ
「あ、コラ押すなやッ!!」
「「……」」
良いムードになって、もう一息でキスをするって所で
事もあろうか、村上を筆頭にお昼休みを終えた面々が傾れ込んで来た