第15章 智の会社訪問♪、の巻
「プライベートが充実してると、仕事にも張りが出るんでしょう。
男って言うのは守るべきものがあると、余計に頑張れる生き物なんですよ。
…まぁ、大野さんも、男性ですけどな(笑)」
「……////」
そうなんだ…翔くん、ちゃんと真面目にお仕事頑張ってたんだ…///
(僕ったらそれなのに遊んでるなんて思って…って、でも、今は確実に遊んでたよね?)
「ソレは、櫻井君の弁当ですかな?」
「……はぃ?」
部長さんは僕が大事に抱えている包みを覗き込んだ
「えぇ、そうなんです…僕、コレを届けに来て…
それで、ついでだから一緒にお弁当食べようねって、約束を…///」
「あぁ〜、ナルホドね、それで落ち付かなかったのか(笑)」
部長さんは薄い頭をペチペチ叩きながら笑った
「わざわざ届けに来てくれた愛妻弁当ですからな。食べさせてやりますか」
「え?…あの…///」
「此処を使って構いませんから。どうぞ、ごゆっくりなさって下さい」
部長さんはそう言うと応接室を出て行った