第15章 智の会社訪問♪、の巻
「あのぅ、部長さん…」
僕は応接室らしき個室に案内されてお茶を頂きながら
どうしても確認しておきたい事を部長さんに恐る恐る訊いてみた
「なんですかな、大野さん」
「あの、翔く…いえ、櫻井は、何時もあんな調子なんでしょうか?///」
「あんな?」
「だからその…遊んでるって言うか、真面目にやって居ないって言うか…///」
「あぁ、その事ですか(笑)」
部長さんはニッコリ笑うと言った
「櫻井君は普段はとても真面目に仕事をこなしてくれていますよ。
成績も良いですし、私が居ない時は課長のサポートをしっかりしてくれる、頼れる社員ですよ」
「そうなんですか?…でも…」
「ただねぇ」
「……ただ?」
部長さんはお茶をすすってから、一息ついて言った
「何時も終業間際になると、途端に落ち着きがなくなりましてね(笑)」
「……////」
「今日、その理由がやっと納得出来ましたよ。
大野さんの様な素敵な方が待っていると思ったら、居ても立っても居られないんでしょうな」
「……ゴメンなさぃ……僕の、所為なんですね///」
僕が、早く帰って来て欲しいなぁとか思ってるからイケナイんだ///
「そんなコト無いですよ。
現に貴方と一緒に暮らす様になってから、櫻井君の成績は逆に良くなってますからね」
「え?そうなんですか?」
「ええ、そうなんですよ(笑)」
部長さんはそう言うと、にっこりと笑った