第14章 それぞれのバレンタイン♡、の巻
余りにも可愛過ぎる智くんを見て、思わず抱きしめた腕に渾身の力がこもる
「ふにゅぅ〜…くるちぃ///」
「おわっ!!ごご、ゴメンねついッ!!///」
「うふふぅ…でも、いっぱい抱きしめてもらって…幸せぇ〜///」
「はぅあーーッ!!もうダメだッ!!!智くん俺もうダメだぁッ!!!////」
「あっ///」
智くんの手から材料を剥ぎ取ってテーブルの上に投げ捨てる
「ちょっと、翔くんったら!///」
「俺にとっての甘ぁ〜いチョコは、コレッ!!!////」
「きゃっ////」
智くんを横抱きに抱える
「もぉ〜!僕まだ途中だし、手が汚れてるし…」
「チョコなら俺が作ったのがあるから良いじゃん!
手は、俺が綺麗に舐めてあげるからっ!!」
「ぃやぁ〜ん////」
「え?嫌?…ま、マジで、嫌?!」
拒絶の言葉に動揺する俺に、智くんがちょっと照れながら言った
「イヤじゃないよ……じゃぁ、チョコの代わりに…僕を、召し上がれ///」
「頂きますッ!!///」
結局、今年のバレンタインのチョコは
俺が作ったなんともしょっぱいタルトチョコのみとなってしまった(笑)