第14章 それぞれのバレンタイン♡、の巻
「やっぱりそうかぁ…
…折角の特別な日なのに、一緒に居られないなんて、寂しいよねぇ…」
「だから、誰も寂しいなんて言ってませんからっ!!///」
「じゃがのぅ、ニノ
耳まで真っ赤じゃぞ?」
たぁちゃんが、ニノの耳を摘んだ
「う、ウルサイですよ!!
大体なんすか爺ちゃんまで“ニノ”って!!////」
益々赤くなるニノ
「「照れちゃって、ニノ、かぁ〜わいぃい〜♪」」
「声を揃えるなッ!!!////」
ニノは真っ赤な顔で怒鳴った
「でもさぁ、前の日とかでも良いんじゃないの?チョコあげるの
お家には帰って来てる訳でしょ?」
「…この時期は、家には帰って来ませんよ」
「えっ?!何で??!」
「あのバカの店でチョコレートカクテルを二人で飲むと幸せになるとか言う、意味の解らない都市伝説みたいな情報が出回って
一週間くらいは予約が一杯で仕込みが追いつかないんですよ」
「へぇ、チョコレートカクテルかぁ…良いねぇ///」
「……」
「あ、ゴメンニノ…ニノには全然良いコトじゃないのに…」
「…んなことは無いですよ」
ニノはお茶のカップをカチャカチャと弄りながらボソッと言った
「…雅紀の店が繁盛するのは…普通に嬉しいです」
「ニノ……なんて健気なのっ!////」
んぎゅっ!!