第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
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『お兄ちゃん御免…やっぱ、あのおっちゃんは手強かったわ』
会社のお昼休み
何時も通り智くんの愛妻弁当をニヤケながら食べてたら、妹から電話がきた
「何だよ…つうかお前、自分の父親捕まえてあのおっちゃんって(汗)」
『あんな頑固オヤジおっちゃんで十分よ!なんなら、ちゃん付けも要らないわ!おっ、で十分ね、おっ!!』
「…意味解んねぇよ。」
どうも、智くんの事を親父に話したらしいのだが上手く行かなかったらしい
『どんなに可愛いんだか知らないけど、朝方に無精髭生やした嫁が何処の世界に居るんだとか言うのよ!
さとちゃんなら、髭が生えてても可愛いに決まってるじゃない!ねぇ!?』
「…いや、可愛いけどさ…そうゆう問題じゃないんじゃないの?」
『何よ!お兄ちゃん悔しくないの!?』
「いや…悔しいと言うか…そりゃ、親父にも認めてもらいたいけど、そんなに急ぐ事も…」
確かに、早く親父にも認めて貰って両親に合わせたい気持ちはあるけど、焦って事を仕損じるよりは…
「こうゆう事は慎重に…」
『もうっ!だからお兄ちゃんはヘタレで撫で肩って言われんのよ!
男なら攻めなさいよ!もっと、こうガツンとっ!!』
「…撫で肩は関係あるまい」
『うるさい!これもさとちゃんの為よ!!』
「…俺の撫で肩を貶すのがか?」
『男のくせに屁理屈ばっか言わないの!ちょっとは何か考えなさいよ!!』
「…んなこと言われても」
だいたい、私に任せろって言ったのは自分じゃん
…怒るから言わないけどさ(←笑)
『写メ見せたらイチコロだと思ったのに絶対見ないとか言い張ってさ…
…さとちゃんのプリティーフェイスを見せてやれば…』
身の上話で攻めんじゃなかったのか?
なんて思ってたら、妹が大声を出した
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