第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
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言葉にしなくても伝わる想いって、そりゃ沢山あると思う
だけど、言葉にして伝えたらもっともっと、心にしみて伝わって行く…
…俺は、そう思ってる
だから俺は沢山の“愛してる”を君に贈るんだ
本当はちょっと、恥ずかしかったりするんだけどね(笑)
でもさ…智くんはずっと一人で寂しかったんだもんね?
寂しさの中で、不安の中で
一人で震えてた智くん
大好きだったお母さんに先立たれて
助けてくれた恋人のもとを自ら黙って離れる事になって
松本君に拾われて…捨てられて
松本君はそんなつもりはなかったんだろうけど、彼が他の人と結婚してしまった時
智くんは心の何処かで自分は捨てられたんだって思ったんだ
そして身体だけがそんな彼を繋ぎ留めてる…そんな風に思ってた
だから、彼が自分を愛すれば愛する程…きっと、辛かったんだよね?
智くんが今でも彼の夢を見るのは…まだ、そんな彼を今でも愛してるから
心のどこかで…彼を想ってるから
それでも今…君は俺の傍で笑ってくれている
優しく笑って…俺の事愛してるって言ってくれる
そんな君が…とても愛しいよ
一人で背負うには辛すぎる人生を歩んできた君のその全てが、愛しい
その儚げな身体に全てを仕舞い込んで優しく笑う君が、愛しくて堪らない
だからね…何時でも何処でも君に愛の言葉を贈るよ
本当は言葉じゃとても伝えきれない俺の溢れる君への愛を
君が寂しくないように
君が不安にならないように…
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