第4章 奥様(♂)を家族に紹介! の巻
.
「大丈夫…俺がこんなに愛してるんだから」
「///翔くん」
また赤くなって俺を見上げる智くんの、ぷっくりほっぺを優しく撫でる
「愛してるよ智くん…
…何時でも、何処でも、俺は智くんを想ってる…だから大丈夫」
「翔くん…僕…」
智くんはこつんと俺の胸に頭を付けた
「僕…幸せでね…幸せ過ぎて…恐いんだ」
「智くん…」
智くんが繋いだ手にぎゅっと力を入れた
「…あんまり幸せだと…それが急に無くなっちゃったらどうしようって…
…恐くなっちゃうんだ」
握った手がふるふると震えだす
「…大切に想ってると…みんな無くなっちゃうの…
…みんな…僕を置いてくんだ…」
「何処にも行かないって言ったでしょ?」
「…翔くん」
可愛いほっぺを撫でながら俺は言う
「プロポーズした時言ったよね?
ずっと、一緒だよ」
「…うん///」
智くんがあの時と同じように、幸せそうに笑った
.