第13章 智の青いおもひで、の巻
「…どうして、そんなコト言うの?///」
僕は旬から顔を逸らして言った
また心臓がバカみたいにドキドキしてまともに顔が見れない
(翔くん、どうしよう…僕、ドキドキしちゃってるよ///)
落ち付きの無い自分を持て余して、どうして良いのか解らない
「そりゃお前…未練タラタラだからに決まってるじゃん」
「え?///」
思わず振り向いて旬を見ると、思いがけずに真剣な眼差しと目が合う
自分でもびっくりするくらい心臓が飛び跳ねる
旬はそんな僕の様子に満足したように笑うと言った
「だから、隙あらば、って思ってる訳」
「そ、そんな…隙なんかないもん///」
「そうか?
お見受けした限りじゃ、お前相変わらず隙だらけだぞ?」
「そ、そんなコトないもん///」(←大いにあります)
(あぁもう翔くん助けて!僕なんかおかしいよ!!///)
恥ずかしくて、ドキドキし過ぎて、泣きそうになる
「…泣くのは反則じゃん?」
「な、泣いて無いもん///」
「じゃぁ、コレなんだ?」
「ん///」
旬が僕の目尻を指で拭って、濡れた指先を僕に見せた
「………汗///」
「ははは、お前眼から汗出せるのか?
手先が器用なのは知ってたけど眼も器用なんだな(笑)」
「………好きなだけ笑えば良いだろ、もぅ///」
僕が不貞腐れてソッポを向いたら、旬が僕の肩に顎を乗せた
「拗ねちゃって、かぁ〜わいぃ」
「うるさっ…!!!////」
文句を言おうとまた振り向いたら、唇が旬の唇に当たった