第13章 智の青いおもひで、の巻
一回閉まったバスの扉が開いて何とか乗り込む
「はぁ、はぁ、はぁ……間にあったな」
「はぁ…はぁ…も…いきなり…走るんだもん///」
二人掛けの椅子に並んで座って旬に文句を言う
「バスってそんなに頻繁に来ないから、見るとつい癖で走っちまうんだよ。
悪かったな(笑)」
「…別にもう、良いけど///」
ちょっと息が整ってきて、まだ旬に手を握られている事に気がつく
「旬、手…」
「嫌だね。離さないよ」
「ちょっと、旬…」
旬の手を取ろうとした僕の手を、もう片方の彼の手が掴む
「良いだろ、ちょっとくらい…あの時したかった事、ちょっとやらせてよ」
「ちょっ…ちょっとヤラセテって///」
「あ、変なコト想像しちゃった?智って結構スケベだな」
「ばっ!////」
旬は僕の両手を拘束したまま耳元で囁いた
「…それとも、毎晩旦那に可愛がられてる所為?」