第13章 智の青いおもひで、の巻
(まっ…まま、まさかアイツが“しゅん”?!)
後ろ向きなので顔は見えないが、長身でスラっとしていて、後姿だけでも充分イケメている雰囲気を醸し出している
何やら一言二言そいつと話している智くんの顔が、みるみる赤く染まって行く
(Σななななんでぇっ?!)
なんでそんなに赤くなってるの?
何でそんなに可愛くモジモジしてるのっ?!
なんでどうしてそんな恋する乙女みたいな顔してそいつを見てるのぉっ??!
「なんでぇーーーっ!!!!」
「え?」
「ん?」
(Σしまったっ!!!
つい、余りの事に雄叫びを上げてしまった!!(汗))
俺は慌てて〇ヤイ像の後ろに隠れた
(や、ヤバい…見つかっちゃったかな?)
恐る恐る顔を出して様子を伺うと、何やらイケメてる背中の男が電話を掛けている
智くんはソレを困惑した表情で見詰めていた
「……何してんのかな?
早く来すぎちゃったから、早く迎えに来いとか言ってるとか…」
男は電話を切ると、智くんの超絶綺麗なお手てを握った
(Σなにしよんねんっ?!
そりゃ、俺んだぞッ!!!)
男は振り向くと智くんの手を引いた