第13章 智の青いおもひで、の巻
当然、そいつの顔が眼に入る…予想以上のイケメン
(めっちゃ男前じゃねぇかっ!!)
これは、もしかしてもしかしちゃったんじゃないのか?!
これだけのイケメンだって事は、きっと高校生の頃からイケメて居たに違いない
だとしたら、俺の馬鹿な妄想がまさかのビンゴってことだって有り得る
「智くん、まさか…そいつに付いて行ったりなんかしないよね?」
智くんはそいつに手を引かれて困った顔をしている
(よし、智くん!早くその手を離して…)
手に汗握ってモヤ〇像に齧りついている俺の目の前で、事もあろうかそいつが智くんを抱きしめた
「Σ!!!!!」
(あんッびりーばぼぉおおーーーっ!!!)
大口を開けてモ〇イに抱きつく俺の目の前で
男に抱きつかれた智くんの腕が
そっと、その背中に回された
(Σぃいいやぁあぁあああーーーーーっ!!!!(号泣))
最早、雄叫びが声にならない
二人は暫く抱き合ったまま立ちつくしていたが
やがてどちらともなく体を離すと、ごく自然に手を繋いで歩き出した
「………嘘だ………嘘だと言って………これは夢だ………悪夢だ(超号泣)」
俺は〇ヤイに縋りついて泣きながら、遠ざかって行く二人の背中を茫然と見送った