第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
「そうゆう人、居ますか?」
「いえ…残念ながら学業が忙しくて(苦笑)」
照れくさそうに頭を掻く弟さん
「そうですか…良かった(ニッコリ)」
「「…////」」
ん?
なんで二人して赤い顔して僕の事見るの?(←無意識に営業スマイルかましたからです)
暫く僕の顔をボンヤリ見ていたと思ったら、たぁちゃんがちょっとコホンと咳払いをして言った
「よぉし!では行こうかのぉ、しのぶちゃん♪」
「うん!行こう、たぁちゃん♪」
「…たぁちゃん?」
仲良く腕を組む僕らを見て、弟さんがまた訝しげに首を傾げた
こうしてたぁちゃんと一緒に乗り込んだ婚約披露パーティーは
たぁちゃんがカッコ良く主役の交代を告げたモノの
相葉ちゃんが仕込んだ蜂さんのお陰で、当初予定していた通りの大騒ぎになった
で、ニノはそのドサクサに紛れて相葉ちゃんの元へ行った
その姿を見送った僕は
たぁちゃんとまた今度会う約束をして、泣き過ぎて人様にお見せ出来る顔でなくなった為、一人車に残されていると言う翔くんの元へ急いだ