第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
辺りを伺うと、人の気配はしない
「…どうしよう……わくわくして来ちゃった♪」(←笑)
僕は部屋を抜け出して、壁に張り付きながらキッチンを目指した
「大体さ、ニノもニノだよねぇ…お客様放ったらかしにしてさ」(←お客様じゃありません)
スパイよろしく壁に背を付けて、階段の踊り場の様子を伺う
「えっと……キッチンは一階だったな」
コソコソ四つんばいになって階段を降りる
「ん〜…確かこっちにだったな」
一階に降りて、また壁伝いに奥へ進むと、何だか良い匂いがしてきた
「う〜…お腹すいちゃった///」
匂いを辿って更に廊下を奥に進むと、廊下は突き当たって左に折れていた
「あの角を曲がったら、キッチンかな?」
何しろ前に来たのは随分前だったし、ソレとなく場所を聞いた事がある程度で、実際キッチンへ行った事が無かったので、確信は無かった
ぐぅ〜…(←腹の虫が(笑))
「…と、とにかく行ってみよぅ///」
僕は一気に廊下を突っ切って角を曲がった
「………あ。」
「……ん?」
角を曲がったら
…お爺さんが立っていた