第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
「…暇。」
うっかり寝過しちゃってお家に帰りそびれた僕は、ニノのお部屋のベッドの下に隠れて寝転んでいた
別に、部屋から出なければ隠れてなくちゃイケナイ訳でも無かったんだけど
何だかこのベッドの下の狭い空間が気に入ってしまった僕は、ずっとハマりこんで其処で本を読んで居た
「ん〜…」
僕はベッドの下からゴロゴロ転がって出ると、手に持った本を自分の顔の上に乗せた
「…つまんなぁ〜い///」
ニノは朝、部屋から出ていったきり戻って来ないし
本も大方読んでしまった
やる事の無くなった僕は暇を持て余していた
「ん〜…携帯も念の為電源切ってるから翔くんに電話出来ないし…」
翔くん何してるかなぁ
きっと心配してるだろうなぁ(←死ぬほどしてます)
…ちゃんと、ご飯食べたかなぁ
「……ご飯」
(そう言えば僕、今朝から何も食べてないや)
元々1人で居るとご飯を食べるのを忘れちゃう位だから、別に夜まで食べなくても平気なんだけど
思い出したら急にお腹が減ってきた
「…広いお家だから、そんなに人に出くわしたりしないよね?」
(うん、きっと平気だ!)←何で?
僕はそっと部屋のドアを開けた