第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
何故だ…
何故なんだ…
どうして俺は今、相葉くんに羽交い絞めにされて口を塞がれているんだ…
どうしてこんなに、大量の涙と鼻水に塗れているんだ…
どうして…
どうして…
「Σさぁあああとしくぅううううーーーーんっ!!!!!」
「櫻井くん、今早朝だから!ココ住宅街だからっ!!」
二度に渡る車中泊の後
智くんがまた帰れなくなった事を告げられた俺は我を失って奇声を発しまくった
んで
閑静な(超高級)住宅街に俺の悲痛な雄叫びが響きまくるのを阻止しようと相葉くんが俺の口を塞いだ
それでも相葉くんの手がズレたスキに大声で叫ぶ俺
だが、敢え無くまた口を塞がれてしまった
「Σもがぁーーーっ!!!」
「もう、いい加減大人しくしてって…気持ちは解るけど、一旦家に帰ろう…ね?」
「Σもふぅうーーーーーっ!!!!」
「……仕方ないなぁ」
俺が何時までも騒いでいるので、相葉くんはポケットから出したハンカチで俺の口を塞いだ
「Σふぁふぅふぇーーーっ!!!!」(←外せって叫んでます)
「外せって?…ご近所迷惑だからダメ」
「Σふぁふぁーーーっ!!!ふぁふぉふぃふぅうううーーーーむっ!!!!」(←やだー、智くーん、言うて叫んでます)
「はいはい、兎に角一旦帰るよ。」
「Σもふぅうーーーーっ!!!!!!」(←やだーって叫んでます。)
…こうして、抗議の雄叫びも虚しく
暴れる俺を乗せて、車は相葉くん宅へ向かった