第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
「……ホント、一時はどうなることかと思ったもんなぁ…(苦笑)」
お代りを終えて、スヤスヤ穏やかな寝息を立てる智くんを大事にこの腕に抱えながら
俺は車で過ごした夜を思い出していた
(…ホントに、アレは酷かった(苦笑))
一回目の車泊は、智くんがニノの身代わりになるって言い出した
その日の晩の事だった
「んみみみみ…みぎゃわりぃいいっ??!」
「…みぎゃわり?」
驚きの余り噛み過ぎて、智くんが首を傾げた
「い、いや…みみ、身代りて…どう言う事?!」
俺は、いきなり自分がニノの身代わりになるなんて智くんが提案したので大いに焦った
んで
朝食後のカフェオレが入ったカップを智くんの手からもぎ取ってテーブルに置き、空いた手をガシッと掴んだ
「だからさ、ニノと相葉ちゃん、ずっと逢えなくて可哀想でしょ?
結局昨日も声すら聞けなかったしさ…ダメかな?」
智くんは言いながら、俺の顔を伺う様に覗き込んだ
「ダメかなって…だってそんな身代わりなんて…」
「別に僕が代わりに結婚するとか言ってる訳じゃないよ?」
「ああっ…当たり前でしょうがっ!!そんなの絶っっっ対ダメだかんねっ!!!」
焦る俺に、智くんが激烈プリティースマイルを見せながら言った
「うん、そんなコト絶対出来ないもん」
「…智くん///」
「翔くん♡」
「さぁ〜としくん♡」
「しょぉ〜お〜くん♡」
何故かここに来て何時もの掛け合いに突入し、話しが暫し中断する(笑)