第12章 しのぶと呼ばれたの~♪、の巻
「……で、どう言う事?」
暫くの間、例のアレを満喫(笑)した後
俺は徐にさっきの話の続きを智くんに促した
「うん、だからぁ、僕とニノが一晩入れ代わるの」
「どうやって?」
握りしめた智くんの手をカップル仕様に繋ぎ直して、肩を抱く
「僕さ、昔何度かニノのお家に遊びに行った事があってね?
その時に裏庭の壁際に穴が開いててさ」
「うん」
「んで、ニノにコレどうしたの?って聞いたら、野良犬が抜け道掘って勝手に出入りしてるって」
「うん」
相槌を打ちながら、今度は智くんの髪を撫でる
「でぇ、そうゆうの監視カメラとかに映るんじゃないの?っていったらさ
犬の癖に監視カメラの死角を知ってるらしいって」
「うん」
「だから其処から中に入って入れ代わって…朝になる前にニノとまた入れ代わるの…ダメかな?」
智くんが俺を見詰めたまま、ちょっと首を傾げた
「ん〜…でもさ、もし見つかったら…」
「大丈夫だよ!
僕顔見知りだし、もしも見つかってもちょっと怒られるだけだから!」
「…いや、それじゃ済まないと思うよ(汗)」