第11章 二度目の新婚旅行、の巻
「智くん、大英博物館ってえらいデッカイから、二日掛けて見た方が良いって亀が言ってたんだけど…
どうする?明日も行く?」
朝食後のコーヒーを片手に、すっかり熱が下がった翔くんがニコニコ笑いながら言った
僕はそっと日本語の新聞をキッチンの片隅に置いて、愛しの旦那様に返事をした
「うん、行けたら行きたいけど…あと他にドコに行く予定だったの?」
「えっとねぇ…
ナショナルギャラリーとぉ…あ、ロンドンブリッジとか見たくない?」
「うん、見たい!」
僕は自分のカフェオレのカップを両手で持って、翔くんの隣に座った
「ん〜、じゃあ、今日明日で大英博物館に行って、その次の日にナショナルギャラリーに行って
んで、30日にロンドンブリッジ行こうか?」
「31日は?」
「…亀が帰って来るから、ニノの別荘」
「えぇ〜、僕カウントダウンの花火見たかったぁ!」
「テムズ川の?」
「うん!…ねぇえ、お願いぃ///」
「うっ……わ、解った///」
「やったぁ〜♪翔くん大好き♡」
僕は、愛しの旦那様に甘えながら
彼らにも安らかな眠りが訪れますようにと
秘かに、願っていた