第10章 翔くんVSさとしくん、の巻
「…お嬢さんだって」
「うん…だって、何処から見ても“お嬢さん”って感じだよ?若奥様」
「……ばか///」
照れながら俺に寄り添い腰掛ける君
幸せに溢れた、俺達の日常
君と二人きりの長閑な休日
冬めいた風が、君の黒髪を揺らした
「ちょっと寒くなって来たね…そろそろ行こうか?」
「うん」
差し出した俺の手に絡まる君の綺麗な指
俺は俺の幸せを握りしめる
「今日の夕飯なにかなぁ〜♪」
「翔くん、さっきお昼食べたばっかなのに(笑)」
「だってさ!」
「ふふ、また太っちゃうよ?」
「大丈夫!いっぱい食った後、智くんといっぱい運動するから!!」
「……おばか////」
長閑な土曜の昼下がり
君が居る…君と居る
それが、俺の幸せな日常