第10章 翔くんVSさとしくん、の巻
「お詫びじゃ無くて、お礼?」
「うん…だってさ、きっと良い気はしなかったんだと思うんだ
別れてもまだ愛してる恋人に、自分の赤ちゃん見せるなんて…
しかも、旦那付きだよ?
不愉快な思いするの承知の上で呼んでくれた訳でしょ?
…だからさ…」
俺は目をまん丸にしている智くんの方を見た
「…だから、どうしてもお礼が言いたくて…忘れものだなんて嘘言って、ゴメン」
「…もぅ///」
智くんは涙目を揺らしながら俺の胸に顔を埋めると、グリグリ顔を擦りつけた
「本当に、翔くんは………惚れてまうやろぉ///」
「えっ?///」
惚れてまうやろうっ?!
…って、待てよ?
「…惚れて、なかったの?今までは」
「……ばか///」
智くんが俺に抱きついたまま顔を上げた
「今以上って意味に決まってるでしょ!///」
そう言うと照れたのか、また顔を俺の胸に押し付けた
「ぅう〜ん、智くぅんっ!!///」
俺の方こそっ!!
「惚れてまいまくりやないかぁ〜いっ!!!///」(←そして嫁を抱き潰す的な(笑))
「きゃっ///」(←でもって嫁も嬉しかったり(笑))
合体は…一応、お家まで我慢致しました(笑)