第10章 翔くんVSさとしくん、の巻
「どうもこうも無いよ…翔くんったら赤ちゃんに迄ヤキモチ妬くんだもの」
「だ、だって!!」
「だってじゃないの!大人げないんだから」
智くんはそう言って片っぽのほっぺを膨らませると、俺を押し退けてさとしくんを抱っこした
「はぁぃ、さとしくん、一緒においちおいちしようねぇ?」
「あぁ〜ぃ♪」
「うぅ…智くぅ〜ん(泣)」
「…ふん」
「Σんがっ!!」
人を鼻で笑う一歳児
(くそぉ〜…一歳前の赤ちゃんがこんなコトしてるなんて絶対信じて貰えないよなぁ(泣))
項垂れる俺の肩に、松本くんがポンと手を置いた
「済まないね、櫻井君…
うちの子はどうもIQが異様に高いらしくて、ちょっと年より大人びた所があってね(笑)」
(ちょっとじゃないでしょうがっ?!)
文句を言おうとして口をパクパクさせていたら、智くんが松本くんを呼んだ
「潤くぅ〜ん、僕さとしくん抱っこしてるからケーキに手が届かないのぉ…取ってぇ」
「ああ、今行くよ」
「……」
(どうして俺じゃ無くて松本くんを呼ぶんだ(泣))
「…フッ」
「Σ!!!!!」
一人立ち尽くしていたら、さとしくんが勝ち誇った様な笑みを見せた
…次は、負けないぞっ!!(←今は負けたんですね(笑))