第9章 ハッピーウエディング、の巻
「生まれて来てくれてありがとう」なんて言われたのは、初めてだった
なんの躊躇も照れも無く、笑顔でそう言ってくれる貴方が愛しくて
どれだけ僕は貴方に愛して貰っているんだろうって思ったら、嬉しすぎて
式の時には零れなかった涙が溢れて来て、一気に零れ落ちた
「何、泣いてるの?」
「…だって、嬉しくて…」
優しく僕の背中を擦る貴方の暖かい手
切ないほど優しいその微笑み
その全てが、僕の事“愛してる”って言ってくれてるみたいだ
(もう、本当に……僕って、幸せ者だなぁ///)
僕は翔くんの逞しい胸に顔を埋めた
「ずぅ〜っと、ずぅ〜〜〜っと、一緒に居てくれるんだよね?」
「うん、当たり前じゃん!ずぅ〜〜っと、ずぅ〜〜〜〜〜っっっと……ぜー、ぜー…(汗)」
“ずっと”を長く言い過ぎて息切れする翔くん
…そんなトコも、大好き///
「翔くん、僕ら一緒に幸せになろうねぇ?」
「うん、智くん!ずぅっと一緒にねぇ?」
「うふふ、ずぅっと一緒だもんねぇ、翔くん♡」
「えへへ、ずぅっっと一緒だよぉ、智くん♡」
ニノが居たら確実に突っ込みが入る例のやり取り(笑)をしながら
長い様であっという間だった僕と翔くんの記念すべき一日は、こうして終わった
僕は永久の誓いを胸に、大好きな旦那様の腕の中で眠りに就いた
翔くん
僕の愛しい旦那さま
これからも、どうぞ
…よろしくね?