第9章 ハッピーウエディング、の巻
思いも依らなかったサプライズに、つい眼頭が熱くなる
「あぁ、智くん泣いたら折角のお化粧が…」
溢れそうになる涙を見て、翔くんが慌てた声を出した
「…翔くんの所為でしょ…崩れちゃったら翔くん直してよ///」
「Σえぇっ?!
おぉ、俺が直したらもれなくバカ殿みたいになっちゃうと思うけど??!」
「…なんでバカ殿(笑)」
思わず笑ってしまったら、教授が眩しそうに眼を細めた
「良い笑顔ですね、智くん。
その笑顔を見ただけで、君が今、どれだけ幸せなのか、言葉にしなくても、十分伝わって来ますよ」
「教授///」
「今日はその、君の更なる幸せのお手伝いが出来て、わたしも、幸せです」
「きょ、教授…
…貴方はなんって良い人なんですかっ!
ぼぼ僕の無理なお願いを聞いて下さった上に、そんな、そんな…っ!!(号泣)」
(…結局、翔くんが泣いちゃうんだね(苦笑))
僕は教授に縋り付く様にして号泣する可愛い旦那様のお鼻を拭いてあげた
「も〜、ほら、翔くんまた鼻水が…はぃ、ちぃ〜ん!」
「ズズッ…ちぃい〜ん!!///」
「本当に、仲が良さそうで(笑)」
「……///」
何時もの事なんだけど
教授に見られるのは、ちょっと恥ずかしかったりして///