第9章 ハッピーウエディング、の巻
離れて尚、愛しい君へ
清らかなその君の心に魅了されて、一途に恋焦がれ続ける俺を、どうか笑ってくれ
今日と言う日を、無邪気に喜んでいるであろう君の愛らしい笑顔を想い浮かべながら、切に願う
…どうか、幸せに
これから先の君の未来が、どうか、幸福でありますように、と
花言葉に載せて、君への永遠の愛を誓うもう一人の男より
「……潤くん」
「気障でしょ?
このメッセージさ、一々かすみ草の花言葉に引っ掛けてるんだよ?
清らかな心だの、一途な恋だのって…しかも、自分の名前を書かない辺りが、激気障!!
…って、アンタ、何泣いてるの?」
「……だって…嬉しくて///」
潤くん、ありがとう
僕、今ね、凄く幸せだよ?
僕も、貴方と過ごした日々を胸に抱いて
彼と何時までも幸せに生きていくよ
だからどうか、貴方にも幸せに暮らしてね
ありがとう、潤くん
僕も、心から愛してたよ
花束に顔を埋めたら、控えめな甘い香りがした