第9章 ハッピーウエディング、の巻
「大野さん!おめでとう!!…って、何だ、まだ着替えてないのか」
「あ、ニノ♪」
カプチーノをご馳走になって暫くおしゃべりしてから、僕と翔くんは別々の控室に入った
でも、お化粧とか着替えを手伝ってくれる人がまだ来ていなかったので
椅子に座ってぼんやりしてたら、ニノが来た
「相葉ちゃんは?」
「旦那んとこ」
「そっか…あれ?もしかして…花束?」
ニノの背中の後ろに、花束らしきものが見えた
「ん〜……実はね、コレ……
………潤くんからなんだ」
「……え?」
ニノはソロソロと後ろに隠していた手を前に翳した
其処に握られて居たのは、溢れんばかりの…
「……凄い……コレ、全部かすみ草?」
「そうですね。ナカナカ重いですよ、こんだけあると」
ニノが僕の手にそのかすみ草の花束を握らせた
「…あと、手紙」
「……」
僕は大きな花束を何とか片腕に抱えると、小さなメッセージカードを受け取った
「ちゃんと俺が検閲済みですから、ヘンな事は書いてありませんよ」
「変なコトって何だよ(笑)
大体検閲って…潤くんに怒られるよ」
「大丈夫です、本人の前で声を出して読んでやりましたから」
「……(苦笑)」
僕は苦笑いしながらメッセージカードを開いた