第9章 ハッピーウエディング、の巻
—コンコン
「はいぃ〜!」
控室に入って、取り敢えず着替えを開始した俺だったが、花婿衣装の蝶ネクタイが上手く結べず、四苦八苦していた
そんな訳で、一人蝶ネクタイと格闘していたら、ドアがノックされた
「あ、俺、相葉ですけど…入ってもイイ?」
「あ〜、イイよ!てか丁度良かった!!」
相葉くんが部屋に入って来ながら言った
「何が丁度いいの?」
「いやね、この蝶ネクタイっつうのがね、ナカナカどうして、難しくて…」
「あ〜、そうゆうパーティーの服そうなら丁度詳しそうな人が居るから…松本くん!」
「………あ゙?」
(……松本くん?!)
一瞬にしてパニックを引き起こす俺の前に、濃いぃ顔の男前が現れた
「…お邪魔します」
「Σえぇっ??!
ああぁ、どうも、おおお邪魔されちゃいますっ!!!」
(な、ど、どうなってるんだ?!
ままま、まさか、智くんを取り返しにきたとかっ??!)
「ああの、そその、今日はどぉいった御用件でっ!!」
声が上ずりまくる
「…それさ、左右逆」
「……え?」
松本くんは、スタイリッシュに俺の首からだらしなくぶら下がったタイを抜き去ると
シュシュッとカッコ良く締め直した
「…はい、コレで良いよ」
「……あ、ああ、ありがちょう」
うっ…ま、また噛んだ(汗)