第9章 ハッピーウエディング、の巻
「お待たせぇ〜♪」
「あ、智くん!(良かった、無事だ!!)」
程なくして、カップを乗せたお盆を持った智くんが戻って来た
(…てか、本当に何も無かっ………Σ!!!)
俺はエロ牧師の顔を見て、驚きの余り大口を開けたまま固まった
「……何か?」
「い、いえ…そそその………何でもないです」
必死に取り澄ました様な顔をする牧師様がおかしくて、笑いがこみ上げる
「はい、これ、翔くんのね♡」
笑いを堪えていたら、智くんが俺の目の前にカプチーノを置いた
「僕が描いたんだ♪」
「へぇ〜、凄いねぇ……これ、かぶ?」
「………ハートだもん////」
膨れる智くん…かわゆす(笑)
「ゴメン(笑)智くんのは?」
「僕のはね、牧師様に描いて貰ったの」
「ふぅ〜ん……あいむ、そーりー??」
此方はハッキリソレと解るハートマークと、何故か“あいむ、そーりー”の文字
俺は智くんの耳に手を添えて、こそっと聞いてみた
「…牧師様のあのほっぺ…やっぱり智くんの手形?」
「……ちょっと、力の加減が出来なくて///」
コソコソ内緒話をする俺達をチラッと見て、牧師様が真っ赤に腫れたほっぺを擦りながらカプチーノをすすった