第9章 ハッピーウエディング、の巻
「何かこの一週間緊張しっぱなしでさ(苦笑)」
「大丈夫?本番で倒れないでよ?」
「式が終わるまでは根性で立ってるよ(笑)」
「えぇ?大丈夫なの??」
翔くんは情けない顔で笑ったまま僕をぎゅって抱き寄せた
「智くんがいるから、大丈夫」
「なら、良いけど///」
翔くんに優しく抱きしめられて
僕は、朝っぱらにも関わらず落ち着かない気分になってしまった
(ダメだなぁ、僕
…今日は朝からそんなハシタナイ事考えてる場合じゃないのに///)
これ以上抱きしめられていたらイケナイコトを口走ってしましそうで
僕は、翔くんから離れようと翔くんの胸に手を置いた
その手を、翔くんが捕まえる
「あ、あのさ、智くん…
なんていうか、今日って日に、朝っぱらからそんなコトすんのはどうかしてるって思うけど…
…あのさ…
…抱いても、良い?」
「…え?////」
翔くんが僕と同じ気持ちで居た事が嬉しくって、僕は思わず言葉を失ってしまった
そしたら翔くんにはそれが僕が呆れている様に見えたらしく
ガバッと僕のカラダを離すと、慌てた様子で言った
「いいいいや、ゴメン!
今の無し!!マジゴメン!!!////」
(本当に、かわいいなぁ…僕の、旦那様///)
僕は一人慌てまくる翔くんに、飛びきり色っぽくキスをした
「…言ったでしょ?式は夕方からだって///」
「智くん///」
せっかくの記念日だもの
朝から仲良くするのも…アリ、だよね?////