第9章 ハッピーウエディング、の巻
今日は、11月25日
僕のお誕生日の前の日
そして
僕と翔くんの、結婚式の日
何時も早く起きる様にはしてるけど、今日は特別早くに目が覚めてしまって
僕は、何時も以上に早く朝の支度を済ませてしまった
何もすることが無くなった僕は、まだ早いのは重々承知の上で愛する旦那様に声をかけた
「翔くんおはよう…朝だよ」
「…おはよう」
何時もは二度三度声を掛けないと起きない翔くんが、ぱっちりと目を開けて言った
「何時から起きてたの?」
「ん…結構前かな」
寝起きでは無い様なのに、何処か眠そうな翔くん
僕はちょっと心配になって訊いてみた
「ねぇ、ちゃんと寝れた?」
それを訊いて翔くんが情けなさそうに笑った
「あんまり寝れてない」
やっぱり(笑)
「式は夕方だから、まだ寝てて良いよ?」
「ん〜でも多分寝れないから(笑)」
翔くんは笑いながら体を起こした