第9章 ハッピーウエディング、の巻
今日は土曜日
なので、ブライダルショップを出た後、僕らは何時も通りに相葉ちゃんのお店に行った
それで
ウエディングドレスを沢山着てちょっとテンションの高かった僕は、店に入るなり相葉ちゃんに今日の報告をした
「そっかぁ、おーちゃんのウエディングドレス姿、きっと綺麗だろうねぇ。楽しみだなぁ」
何時も通りカウンターの端っこに座った僕におしぼりを手渡しながら、相葉ちゃんが言った
「うん、相葉ちゃんも絶対来てね?」
「モチロン!ニノと二人で行くからね」
「相葉くん達も、すれば良いのに」
何やら汚れが気になっていたのか
一心不乱に手のひらをおしぼりで拭いていた翔くんが、手のひらを拭くのを止めて言った
「ん〜、俺らは良いよ」
「なんで?」
「だってほら、絶対ニノが嫌がるから(笑)」
確かに(笑)
「そっかなぁ?ニノも結構似合うと思うけどなぁ」
「結構じゃなくて、絶対ニノのが似合うよ!」
「い〜や、ソレは無い!」
言いながら翔くんがまた手のひらを拭き始めた
「…ねぇ、翔くん、手、どうかしたの?」
「ん?
…あぁ、さっきさ、俺も試着したでしょ?タキシード」