第9章 ハッピーウエディング、の巻
「ふはぁ〜……息が止まるかと思った(笑)」
「Σえ、嘘っ!?そんなにだったの!!だだだだ大丈夫!!?(汗)」
「大丈夫だよぉ///」
智くんはくにゃんと笑うとぎゅうっと俺に抱きついた
「僕、そんな風にいっぱい想ってもらって、苦しいくらい幸せだよ///」
「智くん///」
「…ねぇ、翔くん」
智くんがちょっと戸惑った様な顔をした
「ん?どうしたの?」
「あのね……僕さ、もうすぐ31じゃん?」
「うん」
「でさ、男じゃん?」
「うん」
「それなのに…
…ウエディングドレスなんか着たら、みっともなくないかな?」
……は?
「みっともない?」
「だって、31のおっさんが着るんだよ?」
「……なんですって?」
俺は智くんの顔をむにゅっと捕まえた
「誰がおっさんだって?」
「…だって、僕…」
「智くんはね、絶対世界一綺麗で素敵な花嫁さんになるよ!」
「…翔くん///」
「俺は…そんな君をお嫁に貰う、世界一幸せな男だ!」
「……ありがとう///」
そう言ってウルウルと瞳を輝かせる智くんは
本当に本当に、綺麗だった